欧米と日本の寄付文化の違い

カテゴリ名:
社会貢献

〝 寄付 〟というと何を想像するでしょうか。

寄付とは、自発的に、金銭や財産を団体や施設などに無償で提供することを言います。

大地震が起きたときには〝 義援金 〟という形でテレビや新聞で寄付を募りますよね。

そのほかにも毎年、年末にかけて赤い羽根の共同募金の活動が行われたりしているように日本における寄付というもののイメージそのものだと言えます。

しかし、この寄付に関して欧米諸国と日本では大きな開きがあるようです。

日本ではアメリカのように寄付が行われない

Flags joining
冒頭でもご紹介したように災害義援金、赤羽共同募金などのように、日本でも広く寄付を集める活動はあります。

しかしアメリカなどと比べると寄付で集まるお金の総額は、とても少ないのが現状です。

内閣府の資料によると、アメリカではこの数年の平均で年間23兆円ものお金を個人が寄付しています。

それだけではなく、マイクロソフトのビルゲイツ氏や投資家が数兆円というお金を寄付するというニュースを耳にしますよね。

アメリカでは古くから資産家が寄付をするという習慣がありました。

今でも1年間の所得が10万ドル(約1100万円)以上の資産家の約9割の方が寄付を行っていると言われています。

またこの行為は高額所得者に限ったことではありません。

低所得者でも庶民が地元の教会やNPO活動へ多額の寄付をする習慣があります。

アメリカでは寄付が日常生活の中に浸透しています。

一方で日本では1年間の所得が5,000万円以上の方でも約1割程度しか寄付をする方がいないのが現状です。

どうして日本では寄付が行われないのか

Question mark
その理由は大きく分けて〝 文化の違い 〟と〝 税金の制度の違い 〟が考えられます。

またそれに〝 宗教観 〟も加わります。

アメリカではキリスト教徒でお金を有している人が、貧しい人に分け与えるべきであるという考え方から寄付の精神が身に付いているため、キリスト教系の教会は、信徒の方が自分の稼いだお金の1/10を献金しているとも言われているそうです。

そしてアメリカで寄付が多い理由は、支払う税金の一部を免除される制度があるためです。

それに対して、日本では寄付をしても税金を免除する基準がとても厳しく、なかなか免除を認められません。

そのため寄付が広まらないという現実があります。

また、アメリカでは、自治体や学校、宗教や科学、絵画や音楽などの芸術分野に対してなど、幅広い団体への寄付が認められていますが日本ではごく一部のNPO以外に限られて、免税を受けることができないケースが多いのです。

日本が寄付に厳しい理由

National Diet Building
どうしてこのように日本は寄付に対して厳しいのでしょうか。

それは日本独特の所得の再配分という考え方です。

これは貧富の差を広げないようにするためにお金持ちから税金を取る方法です。

日本ではそれを国が中心になって行ってきました。

お金を必要としている人や学校などの団体には、国が税金で集めたお金を分配するという方法です。

それがある為日本では寄付が発達しないとも言えます。

文化的な土壌が寄付をしにくくする

Discussion
寄付をしやすい環境を日本にも増やすためにはどうすればよいのでしょうか。

日本も寄付をする方は少なからずいらっしゃいます。

例えばプロ野球・ソフトバンクホークスの和田選手は自分の投球に対してワクチン支援を行っており、過去には10万本以上のワクチンを寄付しています。

沢山の寄付行為をする方がいる反面、寄付が国全体として発達しないのは国の税金対策や政策が寄付という概念に追い付いていないという現状があります。

アメリカは寄付をすることが日常的に当たり前の文化であり、お金持ちほど寄付をすると免税されるような税法になっています。

日本は平等が文化であったためにそのような大金持ちが生まれにくく、かつ寄付をするという文化が醸成されていません。

それ以外にも多くの方が寄付について無関心であることも事実です。

町中で行われている寄付も、あやしいと思ったことはありませんか?

それこそが日本で寄付が広まらない根源的な問題なのかもしれません。

日本で寄付を広めるためには文化的条件、国の税金制度などを寄付がしやすいように変えていく必要があります。

多くの経済の専門家がこの寄付については論議をしていますが、まだ解決の糸口は見つかっていません。

欧米と日本の文化の違いから寄付の考え方や根付き方が違う理由等を見てきましたが、寄付は大切なことです。

そのために、ただやみくもにどのように寄付したお金が使われるのかわからないところに寄付するのではなく、ご自身が応援したいと思う団体などを自分の目で確かめ、寄付することが大切なのではないでしょうか。

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