子育ての社会問題と私たち世代にできること

カテゴリ名:
社会貢献

私達が取り組める子育て問題とは

新聞をみると、児童虐待や、青少年犯罪など子どもに関する事件が、近年は数多く掲載されています。

このような状況はいつから起こり始めたのでしょうか。

数年前までは子どもへの虐待は遠い外国だけで起こっていて、ましてや子どもたちが殺人を犯す日が来るなどということは考えられないと思っていた方は多いはずです。

なぜこのような事態になったのか、その現実について考えてみたいと思います。

大きな理由は少子化問題が発端

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大きな理由のひとつに少子化があると言われています。

これは1人っ子が増えるとことで母親が育児経験を重ねられないことにより子育てのノウハウを熟練させる機会を減らしてしまいます。

子どもは兄弟の中で我慢することや他の子どもと切磋琢磨しながらも、自分の主張をどうやって通しどこで我慢するかということを学びます。

ところが兄弟がいない大人社会の家庭環境であると、子供同士で学ぶべき機会が奪われます。

そして競争を知らずに育ち、協力意識のない子供は自己主張が強く、年を重ねても自分の気持ちさえもコントロールできない状態になります。

そのため友達と上手な付き合い方もわからずに悩む子もいます。

一方で育てる親の環境も変わってきています。

昔であれば、祖父母や兄弟と一緒に生活する大家族というコミュニティがありましたが、今では核家族がほとんどです。

父親は仕事に没頭し、子供と接する時間は諸外国に比べても日本はダントツに少ないと言われています。

そんな中で子供と向き合うのは母親だけになります。

ある妊娠中に行われる母親教室でのできごとです。

妊娠するまでに赤ちゃんを抱いたり、オムツを替えたり、ミルクを与えた経験があるかについて質問すると、そのような体験はほとんどない場合が多いのです。

子供の世話をしたこともなければ、援助してくれる人もいない状況で子育てをするのは本当に不安でいっぱいで大変なことです。

また、子育てに関して父親がどのように関わるかも大切な問題になっていますが、日本は先進国の中でも男性の育児参加が非常に少ない国です。

未だに国会で育休を取る、取らないの話題で揉めている状態です。

小さい時から育児に父親が参加してくれればよいのですが、関心もなく状況も理解していない状態の父親に問題が起きてから相談しても何も解決を生まないのは明白です。

ではどうしたらよいのでしょうか?

家族や地域の取り組みでできること

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家族全体ではどうでしょうか?

家族単位の話であると、今まさに新しい変化をしようとしていると言われています。

伝統的な大家族制度から核家族になりましたが、近年ではその核家族でさえ変化を迎えようとしています。

表面的には核家族という制度をとっていても、共同生活を送っているだけのような家庭が増えてきました。

子供のことで相談にきた母親が、実は自分のことで精いっぱいで子供の変化を見逃してしまっているということです。

父親でさえ自分のことで手一杯で母親を支えることができなくなっているのであるとすれば、誰が子供のSOSに目を向けられるのでしょうか。

私達の年代ができることと言うのは、このような変化に疑問を持ちあるべき方向へ導くことです。

家庭や社会の急激な変化に大人がついていけないのであれば、子供は置き去りも同然です。

親や社会に対してこのままではいけないという警鐘を鳴らすのが私達の年代にできることではないでしょうか。

そして子育て経験者であれば、地域を通して子育てのフォローをしていく体制を作る必要があると思います。

自分たちで子育てをフォローできる体制とは?

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変わりつつある社会と子育て現場の変化を支えていくには色々な資格を持つスペシャリストだけでなく、地域を知る人達で子供達や親を支えていく様な以前からあった地域社会を復活させていくことが近道でしょう。

もちろん現代社会の問題も抱えているため、児童相談所のカウンセラーや医師、子育てアドバイザーと呼ばれる専門家の知識が必要です。

そして、彼らを中心とした支援体制をしっかりと作っていくことです。

すでにNPOは平成14年に日本子育てアドバイザー協会を設立しています。

まず、母親の悩みや不安を聞くこと、そして支えられる人を育成するということです。

母親と子供を支えてきたのは祖父母や親類、地域の方々たちでした。

それを今は子育ての知識があるベテランの主婦や、子育て経験者がフォローする時代へと変わりました。

このような取り組みの中で、さらに専門性を高めた子育てアドバイザー養成講座というものも最近では開かれるようになっています。

そして、地域でも子育て相談会がボランティアによって運営されています。

新米の母親の子育てや、母親としての悩みなどを子育て経験者に相談できるような環境を提供している形になっています。

少子化という問題が思わぬ形で問題を起こしている現在、日本は世界でも類を見ない少子高齢化に突入していることからも、この問題は国だけでなく地域での単位で取り組んでいく必要があるように思います。
今こうした取り組みが各地で行なわれていますのでご興味のある方はぜひご参加ください。

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