合格者直伝!「通訳案内士」試験の6つの攻略法

カテゴリ名:
社会貢献

インバウンド市場が最盛期を迎えている今、

注目を集めている国家試験「通訳案内士」

外国人ガイドへの需要が増していることから

受験者数も合格者数も増えていますが、

実際に合格するのは至難の業。

そこで、現役通訳案内士の私が実践し

試験に合格できた攻略法を伝授。

誰でも真似できて、勉強の手助けになる簡単なステップです。

50代の合格者が最も多い、50代が輝く大注目の資格。

その攻略法を、1つずつ見ていきましょう。

目次

1.まずは試験科目を知る

2.受験科目免除を狙う

3.勉強方法を決める

4.仲間やライバルを見つける

5.勉強を息抜きにする

6.できることをやり尽くす

7.まとめ

1.まずは試験科目を知る

まずは敵を知ることから始めます。

試験は一次が筆記、二次が口述試験です。

まずは最初の関門である、筆記試験から。

筆記試験は全部で4科目。

1.外国語(10か国語)

2.日本地理

3.日本歴史

4.産業・経済・政治及び文化に関する一般常識

の、語学+社会科3科目です。

社会科3科目は全てマークシートですが、

語学は英語のみが全てマークシートで、

中国語と韓国語は記述式及びマークシート

その他の7言語(フランス、スペイン、ドイツ、イタリア、ポルトガル、ロシア、タイ)は

全て記述式です。

受験する言語が記述式であれば、マークシート方式のように

勘が冴えれば得点できることがないので、

語学勉強に割く時間も、到達すべきレベルも、高くなります。

通訳案内士試験ガイドラインには、

外国語筆記試験は、通訳案内士の業務を適切に行うために必要な読解力、

日本文化等についての説明力、語彙力等の総合的な外国語の能力を問うものとする。

日本地理等筆記試験は、外国人観光旅客が多く訪れている又は

外国人観光旅客の評価が高い観光資源に関連する地理、歴史並びに

産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む)のうち、

外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問う

と記載されており、

出題範囲が明確には示されていないものの、

かなり膨大な範囲をカバーする必要があることがわかります。

まずはインターネット上で閲覧できる過去問をざっくりと見て、

どれ程の知識が必要か、どのような出題がされてきたかを

一度見るところから始めましょう。

過去数年分の問題を解いてみて、今の実力と求められる知識の差を

把握することが大切です。

一次合格者の最後の関門、口述試験については

日本の観光地等に関連する地理、歴史並びに産業、経済、政治及び

文化について主要な事柄のうち、外国人観光旅客の関心の強いものを

題材として、受験者に通訳案内の業務を疑似的に行わせる

と記載されています。

試験時間は10分で、

1.試験官が読み上げる日本語を外国語へ通訳

2.選んだテーマについて外国語で説明

3.そのテーマについて質疑応答

の3パートに分かれています。

不合格にするための試験ではなく、

外国語で問題なくコミュニケーションが取れるか、

ガイドができる基礎知識や能力があるかが問われるため、

会話のキャッチボールができれば高確率で合格できるはずです。

その年の問題の傾向は試験ガイドラインに書かれているので、

前年との違いも意識しながら、読んでおきましょう。

2.受験科目免除を狙う

複数の外国語と社会科において、免除申請ができます。

英語であれば実用英語技能検定TOEIC

フランス語は仏検、ドイツ語は独検

中国語は中検HSK(漢語水平考試)

韓国語はハングル検定TOPIK(韓国語能力試験)

における点数や合格級によって、試験が免除されます。

現時点(平成29年度試験)では

スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、タイ語、ロシア語には免除申請がなく

受験者全員が記述テストを受けることになります。

また、社会科については

旅行業務取扱資格、地理検定、歴史検定、

センター試験の得点で免除申請が可能です。

例年外国語の試験は午前中に実施され、

お昼休憩の後、社会科3科目が午後に実施されます。

もし外国語試験が免除となれば

試験当日の午前中を社会科の最後の確認に充てられ、

ゆっくりと寝て頭のコンディションを整えたり、

昼食後すぐに午後の試験とならぬよう、ベストな時間調整ができます。

もし社会科が一つでも免除となれば、

その科目を受験しない分勉強の負担がグッと減りますし、

鬼門とされる一般常識を免除するために、

センター試験の現代社会で高得点をとるための勉強をしてもよいのです。

折角ある免除規定を賢く利用して、

少しでも楽に合格に近づきましょう。

3.勉強方法を決める

過去問を解いて実力を把握し、

免除申請の条件と内容を照らし合わせたら、

合格に向けての勉強方法を決めましょう。

私の場合はまず、英語の免除申請をすべくTOEICの対策を始め、

社会科は願書提出までに結果がでる資格試験がなかったので、

免除申請は狙わずに、通訳案内士試験の勉強をすることにしました。

全て独学で挑もうと思いましたが、あまりの出題範囲の広さに

自力で重点ポイントを絞り込むのは難しいと判断し、

社会科3科目のワンデーセミナーに参加。

そこで配布されたプリントや教えてもらった要点を中心に覚え、

参考書で足りないところを肉付けしていきました。

焦らずじっくり準備したい場合は、

複数回の講座通ったり、オンライン授業を取ったりと、

自分のペースにあわせて学習できる方法を選択するべきです。

インターネット上で探せば、要点がまとめてある資料も沢山出てくるので、

どんな選択肢があり、何が適しているのかを見極めましょう。

4.仲間やライバルを見つける

独りで黙々と勉強し続けるのは、簡単ではありません。

通訳案内士の試験は6月までに出願し、

8月に一次試験、11月に合格発表、そして12月に二次試験と、

最低でも7か月を要す長期戦です。

相当の志がない限り、この長期間ずっとモチベーションを維持して

合格を目指すのは難しいでしょう。

実際私は5月末に受験を決めて、そこから猛勉強しましたが、

様々な誘惑に負けそうになったり、手が届かなそうで諦めかけたりと、

合格を目指して取り組み続けることは決して楽ではありませんでした。

そんな時、力になってくれたのが

同じ試験合格を目指す友人や、ライバルの存在です。

身近に語学が好きだったり、地理歴史が得意な友人がいれば、

是非誘ってみましょう。

一緒に受験する仲間がいれば、随分心強いですし、情報交換もできます。

また、様々なアカデミーが主催する無料説明会やワンデーセミナーなど、

参加できる集まりがあれば積極的に顔を出し、

ライバルたちから刺激をもらったり、合格への思いを強めることで、

モチベーションが上がるはずです。

5.勉強を息抜きにする

座学を続けてばかりでは、疲労も溜まりますし、モチベーションを維持することも難しいです。

勿論暗記事項が沢山あり、ひたすら机に向かって覚えることも多いのですが、

特に日本地理と歴史の勉強においては、暗記することよりも

実際に外に出ることで覚えられる事柄が沢山あります。

私は息抜きと称して歴史資料集に出てくる仏像や文化財を見に

美術館や博物館に出掛けたり、

各地の特産品を覚えにスーパーをうろうろしたり、

近場の観光地を訪れてみたり、

実際に体験することで記憶を定着させていきました。

勉強をさぼって遊びに行くのでは罪悪感が残りますが、

これだと息抜きそのものが勉強にも繋がるので、

まさに一石二鳥です。

6.できることをやり尽くす

試験科目数が多く、出題範囲も広いため、

そして年々出題傾向が少しずつ変わっているため、

これを勉強したら必ず合格できる、という明確なラインがありません。

特に一般常識の範囲は無限で、その気になれば永久に勉強し続けられます。

実際に私も受験してみて、覚えるべきことのあまりの膨大さに

くじけそうになりました。

全てを完璧に覚えるなんて、この重箱の隅をつつくような試験においては不可能です。

そんな時、いかに自信をもって試験に臨むか

大きく勝敗を分けます。

そしてその自信を持つためには、自分で決めた範囲の勉強を

心からやり切ったと思えるまで、とことんやり尽くすことです。

講座を受けたなら、授業で学んだことは100%覚えきる。

セミナーでもらった要点プリントは、ひとつ残らず暗記する。

買った参考書に載っていることは、全てマスターする。

文化史と江戸時代以降は、完璧にする。

自信をもって試験に挑めるように、

これなら大丈夫、と思えるポイントをしっかり抑え、

やり尽くした成果を存分に発揮して運を引き寄せるのみです。

できることをやり尽くせばどんな結果になろうとも、

必ず次のステップへの励みになります。

7.まとめ

試験は半分は実力、もう半分は運です。

これをすれば必ず合格する、というものはありませんし、

運も実力のうち、と言うほど曖昧なものです。

正しい勉強法、間違った勉強法というのもありませんが、

この6つの通訳案内士試験攻略法は、

実際に私が実践し、合格を手にした勉強法そのものです。

外国人観光客のガイドは、楽ではありませんが

語学を活かして日本のことを紹介し、

日本を好きになってもらう切欠を作ることができ、

日々新しい人との出会いに溢れる、やりがいのある仕事です。

年齢問わず活躍できる、今大注目の通訳案内士に

是非挑戦してみてください。

この記事を書いた人

あんり

北海道生まれのマルチリンガルライター。元南米現地ガイドで、帰国後は通訳案内士として訪日外国人ガイドの案内や通訳・翻訳をする一方、旅行/語学系を中心に記事も執筆。

南米在住時からブログを通して、ラテン事情や観光情報等を伝えている。http://ameblo.jp/quito-anri/

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