冷蔵庫、正しく使えていますか?各部屋の温度別収納術

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健康

こんにちは。

冷蔵庫収納家の福田かずみです。

わたしは、日ごろ冷蔵庫専門の整理収納家として活動しています。

各家庭に出向くこともあり、みなさんが実際に使っている冷蔵庫を拝見させていただくのですが、各部屋の違いを認識していない方が意外と多くいらっしゃるのです。

買い物から帰ってきて食材を冷蔵庫にしまう時、その収納場所は、どんな基準で選んでいますか?

「空いてる場所に詰め込んでます!」なんてお声も聞こえてきそうですね。

せっかくの冷蔵庫、正しい使い方をして大切な食べものを最後まで美味しくいただきたいですね。
今日は、そんな冷蔵庫の知っておきたい各部屋の温度別収納術をお伝えします。

冷蔵庫の各部屋の温度

最近の冷蔵庫には、メインの冷蔵室・ドアポケット・野菜室・冷凍室、そしてチルド室にパーシャル室と多くて6つの部屋があります。それぞれの大きな違いは、何と言っても「温度の違い」になります。

こちらの図をご覧ください。

メインの冷蔵室は約3~6℃(野菜室は約5℃くらい)冷凍室は-18℃に設定されています。

そして、チルド室が約0℃、パーシャル室が約-3℃です。
中でも最も使い方が分からないと感じている部屋が、チルド室とパーシャル室ではないでしょうか。

このような温度帯の違いを気にされている人が少なく、特に“引き出しタイプ”のチルド室とパーシャル室の使い方が正しく使えていない人が多いのです。

この“引き出しタイプ”は細々したものを入れておくのにちょうどよいと言うことで、パーシャル室の引き出しを保冷剤専用のスペースにしていたり、ご飯専用にしている方もいらっしゃいました。

“引き出し”という利便性だけで食料品を入れているようで、残念ながら、-3℃という温度が活かされていないのです。

また、チルド室に使いかけの乾麺や昆布などがしまわれていて、長い期間そのままになっているケースもありました。使いかけの乾物類は、もちろん冷蔵保存をお勧めいたしますが、チルド室ではもったいないですね。他に優先して入れるべき食品があります。

あなたの冷蔵庫は、何をどこに入れているでしょうか。
では、正しい使い方とは?特に疑問の多いチルド室とパーシャル室を解説いたします。

チルド室

チルド室は、パーシャル室を除けば冷蔵室の中でも一番温度が低い部屋になります。それ以上低くなると凍ってしまう温度0℃になっています。なので、生鮮食品の肉や魚の腐敗を遅らせたり、また、発酵食品では、発酵を抑え風味を保つ作用があります。例えば、お味噌は発酵過多になると色が濃くなり、香りが変わってしまうことがあります。

キムチも同じですね。発酵が進むことで、酸味が強くなります。そんな発酵を遅らせたい食品は、より低い温度のチルド室に入れるとよいということになります。また、乳製品のヨーグルトやチーズ(一部を除く)も発酵食品です。また、バターもご家庭によっては、少しずつしか使わず、封をあけてから長い期間に渡って使用する場合は、油の酸化を遅らせるためにもチルド室(またはパーシャル室)がよいでしょう。

しかし、こう考えると冷蔵庫の食品の多くをチルド室に入れなければなりませんね。

それでは、チルド室がいつもいっぱいになってしまいます。そんな時は、優先順位をつけましょう。食材の中で、一番傷みやすいものは、生のお肉やお魚ですね。まずは、これらを優先して収納できるスペースを確保しましょう。


また、特に長く日持ちをさせたい食品だけを厳選して収納するようにしましょう。その他の食品は冷蔵室に置き、消費期限や賞味期限を参考に、献立に取り入れてください。また、食品ロスにならないような買い物のサイクルも把握しておくと良いでしょう。
そして、チルド室に置いていれば安心というわけではありません。今ある食材をちゃんと食べてから、または、その目処を立ててから次の買い物するようにしましょう。

チルド室を上手に使って、大切なたべものを最後まで美味しくいただくことができると良いですね。

パーシャル室

次に、パーシャル室です。この部屋の温度は-3℃になります。食品の水分は一般的に-1℃から凍り始め、-5℃でほぼ凍結します。
パーシャル室の温度が-3℃ということは、凍結する一歩手前の状態になります。凍っているようで完全に凍っておらず、解凍せずに包丁を使って調理することができます。これは、大きなメリットですね。

また、冷蔵室やチルド室に比べると温度が低く、鮮度の低下が著しくゆっくりになります。冷蔵庫メーカーでも各社パーシャル室の使用例は、じっくりと時間をかけて紹介しています。鮮魚から生肉はもちろん、作り置きおかずもパーシャル室なら、より長持ちして食品ロスを大幅に減らせるでしょう。

となると、チルド室と同様で、なんでもかんでも入れておきたくなりますが、ココは優先順位をもって収納しましょう。保存期間が3日の生鮮食品が、約7日間延長すると謳っているメーカーもあります。パーシャル室は、微凍結の状態で食材が長持ちし、すぐに調理することができるので、調理工程がスムーズになりますね。忙しくても、家で食事をしたい。外食ばかりでは、体調を崩してしまいそう。と、食生活が気になっている方の強い味方になってくれますよ。

(引用元)

※パナソニックHP「冷蔵庫 微凍結パーシャル」より引用

http://panasonic.jp/reizo/function2017/partial.html

冷蔵庫と私たちをつなぐ取扱説明書

ところで、冷蔵庫の取扱説明書をちゃんとご覧になったことはありますか?

「どこにあったっけなぁ。」という方もいらっしゃるかな(笑)

取扱説明書・・・きちんと読んでいない方がほとんどだと思います。
でも、取扱説明書は、冷蔵庫を製造したメーカーから冷蔵庫を使う私たちへのラブレターなのです。
こんな風に使ってほしい。こんな場面を想定しました。ココにはこんな食材をを入れてください。この棚は動かせます。などなど、使う方へのメッセージが込められています。
そう思うと、冷蔵庫の取扱説明書を開いてみようという気になりませんか?ぜひ、取扱説明書と仲良しになって、毎日開ける冷蔵庫を上手に活用してくださいね。

この記事を書いた人

福田かずみ

冷蔵庫収納家。冷蔵庫の整理収納から、毎日の調理をスムーズにし、食品ロスをなくす暮らしを提案。
WEBサイト【美人冷蔵庫LIFE】では、冷蔵室・野菜室・冷凍室と ”なにがどこにどれだけあるか一目瞭然”になる冷蔵庫収納法を紹介している。 雑誌・TVで活躍の他、各地で開催している講演会も人気。

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