日々の買い物が、経済と世界を変える「本当に」賢い選択

カテゴリ名:
社会貢献

毎日の生活に欠かせないお買い物。食品や化粧品、衣料品など何を基準に購入を決めますか?
「お得!驚きの安さ!」などの文字についつい目がいきがちですが、安さの裏にひそむ問題も心配・・・食品添加物や化学合成薬品の問題に偽装表示などの「消費者問題」が度々報じられ、安ければ何でも良いとは簡単に言えません。

2013年度消費者庁実施の「消費者意識基本調査」(※1)で、

「表示や説明を十分確認し、その内容を理解した上で商品やサービスを選択する」

ことを心がけている回答者が7割を占めたことからも、消費者の関心の高さが伺えます。
同じく2013年度内閣府実施の「消費者行政の推進に関する世論調査」では

「社会貢献につながるものを意識的に選択する」

と答えた回答者は全体の6割でした。

「自分と家族を守る」

ための選択から、

「自分も家族も、第三者も幸せになる」

ための選択へと視野がひろがりつつある今、「本当に賢い消費者」が社会に与える影響の可能性をご紹介します。

※1参考情報:消費者意識基本調査

知らぬ存ぜぬでは済まされない、現代の消費生活

幼い頃はよく「お米を1粒つくるのにも農家の方は1年がかりで働いているんだよ」と教えられたものですが、高度成長期を経て大量生産・大量消費が可能になった結果、目の前の商品やサービスの裏側を知る機会も遠ざかりました。

しかし興味関心をもてば話は別です。

最近は特に食の安全性について消費者の関心が高いため企業側も産地や成分の情報を開示していますし、消費者庁の情報発信も認知度が上がってきました(消費者意識基本調査の結果に基づく)。

消費者が積極的に求めれば情報は手に入る時代ですが、昨日食べたお肉はどんな飼料で育てられ何トンのお水を使ったのか、あるいは今日食べた美味しいチョコレートはどこの国で誰がどんな労働条件のもとで作ったのかまで商品のパッケージには書いていません。

私たちの何気ない消費生活の、安さの裏側には世界各地、特に途上国の辛い「知りたくない」ような事実があります。

環境破壊、児童労働、貧困格差などの国際問題が「知らない、遠い国の話」だと無関心でいることはできたとしても、毎日の便利な生活と国際問題は無関係ではいられません。

とは言え、実際お財布にやさしいのは海外産の食品に海外製の衣服。

現代の日本で一般的な生活をするだけで世界の様々な問題に関わることは1つの事実なのですが、あまりにも責任感や罪悪感を感じ過ぎると何も買えなくなってしまいます…。

「本当」に賢い消費者とは

「賢い消費者」と聞いて1番に想像するのはやはり「騙されない、損をしない」ように安心で安全なものを選ぶ消費者ではないでしょうか。

もちろん、悪質な販売業者からご自身と大切なご家族を守るために、知り得た情報が本当かどうかを見極めて選択することは大前提ですよね。

本記事のタイトルで掲げている「本当に」賢い消費者の方々は、もう少し視野をひろげて「生産者や、環境を守る」商品を選択しています。

たとえば「国産の食べもの」も、なんとなく地産地消で旬のものを選ぶだけでなく、適地適作で、その土地に合った作物をなるべく選ぶように心がけるのも、地元の農家の方や環境を守るちょっとした工夫です。

また、最近ではフェアトレード商品やコミュニティトレード商品という言葉を目にする機会も増えてきましたが、どのような商品がそう呼ばれているかご存知でしょうか。

公正な取引(=フェアトレード)という言葉の通り、生産者が人間らしく安全な生活を営めるように守られ、正当な価格が設定された商品のことをフェアトレード商品と呼びます。

または取引をする生産者のコミュニティが支援される側ではなく、尊厳をもって自立していくという意味合いを大切にし「コミュニティトレード」と呼んでいる企業も。

フェアトレード(Fair Trade : 公平貿易)とは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。従来の一方的な国際協力・資金援助は、援助する側の都合によって左右され、継続性に欠けるという問題点がありました。それに対し、フェアトレードは、私たち消費者が自分の気に入った商品を購入することでできる、身近な国際協力のかたちです。

wakachiai.com

「毎日のお買い物が社会貢献につながる」なんてちょっと大げさに聞こえるでしょうか。しかし仕組みはすでに存在しています。あとは、消費者の選択次第です。

情けは人の為ならず、経済は巡りめぐって世界を変える

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途上国の子どもたちのため、環境のために良いとはわかっていても、家計のことを考えるといつもの商品を選ばざるを得ないのが本音…。

2016年4〜6月にかけての1世帯あたりの1ヶ月平均の消費支出額は、前年に比べて減少していました。一時的な数字では決して測れませんが、まだまだ「景気良くバーンと社会貢献のために消費します!」とはいかないようです。

しかし、情けは人の為ならず。フェアトレード、コミュニティトレード商品や国産商品をなるべく選ぶようにすると、生産者の生活向上や環境保護の一役を担うことができます。

消費者のわずかな選択の違いが今すぐ大きく世界を変えることは難しくとも、商品を提供する企業へ「消費者の関心は社会貢献に関連した商品にある」というアピールになります。

地道な草の根運動ですが、生産者にも地球環境にも配慮された商品開発が少しでも多くなるきっかけをつくるのは、経済の歯車の一端を担っている消費者の選択です。

まとめ

賢い消費者として商品生産の背景に意識を向けても、いきなり全部のお買い物を国産品やフェアトレード、コミュニティトレード商品に変えるのは至難の技。

また、「経済の裏側」を知って、毎日のお得なお買い物を後ろめたく感じてしまうと、生活の幸福度が下がってしまいます。そこで、まずは自分へのご褒美を買うときに選ぶ商品を変えてみるのはいかがでしょうか。

自分自身も幸せな気分で満たされて、社会貢献にもつながるお買い物。国産品はもちろんですが、フェアトレード、コミュニティトレード商品もアクセサリーや洋服、化粧品、美味しいおやつなど様々あります。

もしかすると、すでに愛用中の化粧品やコーヒー、チョコレートは、フェアトレード商品かもしれません。

私たちの毎日のお買い物、つまり消費者一人ひとりの選択が集まって経済となり、世界を変えるきっかけにもなります。自分も楽しくできる範囲から、お買い物で社会貢献をしてみませんか?

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