物事を先延ばしにしない!「すぐやる! 「行動力」を高める〝科学的な〟方法」[菅原洋平 著]

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心の豊かさ

スマホでSNSのチェック、たまっている仕事。つけっぱなしのテレビに、雑然とした部屋。気分が上がらずダラダラ過ごして、やらなくてはならないことをついつい先延ばしにしてしまう……。

そんなことでお悩みの方は、多いのではないでしょうか。周囲の評価も悪くなるし、自分でも嫌な気持ちを引きずってしまいますよね。

でも、「先延ばしにするクセ」は「性格」や「やる気」の問題ではないといわれたら、いかがでしょうか?

菅原洋平 著「すぐやる! 「行動力」を高める〝科学的な〟方法」(2016年・文響社)は、作業療法士の方が執筆した書籍です。作業療法士とは、リハビリテーションの専門職。脳のしくみや性質に注意を払う菅原さんは、この本で、「自分の脳を『すぐできる』ように仕向けてやる」方法について解説しています。

筆者も、大事なことをついつい先延ばしにしがちなクセがあるのですが、この本はなかなか刺激的でした。「自分はこういうタイプだから……」とあきらめていたことが悪い思い込みであり、改善できるといわれれば、読まずにはいられません!

「脳の機能や仕組み」を知れば、「すぐやる」が可能になる!?

菅原さんの方法論の特徴は、「脳」の機能や仕組みを中心に展開されます。これがなかなか考え方として興味深く、また、体感で納得もできます。

あなたの脳は、あなたが脳に感じさせたもの──脳に見せたり聞かせたり触らせたものでつくれています。これから何を見せるか、何を聞かせるか、何を触らせるかで、脳は変化していきます。

菅原洋平 著「すぐやる! 「行動力」を高める〝科学的な〟方法」

この仕組みを知り、脳に入る情報をコントロールすることで、自分の行動パターンを変えていこうというのです。

「すぐやる」ために、余計なものは意識して見ない、さわらない

人間の行動において、「目に映るもの」の影響は、思った以上に大きいそうです。菅原さんは、目に映るものひとつひとつについて、人は無意識のうちに、「やるかやらないか」「手を伸ばすか伸ばさないか」というせめぎあいがおきていると説明しています。

たとえば、テレビやSNS、ネットサーフィン、おやつ、本や雑誌など、脇道にそれるきっかけになるものは、「見てしまったが最後」。

なので、置く場所を決める、箱に入れてフタをする、使ったら戻す、終わったら電源を切るなどして、「とにかく目に入れない」習慣をつけることが、先延ばしにしないための近道なのだとか。

誘惑を断ち切るためには、我慢や努力が必要です。でも、そもそもその我慢や努力がいらないように環境を整えることが、より重要だというのが、この本の考え方です。

「やるべき作業にちょっとだけ手をつける」のも有効

また、紹介されているこんな方法も有効に思えました。

新しいことを始めたり、大きな作業に取り組むときには、先が見えなくておっくうになったり、「まとまって時間が取れるときにちゃんとやろう」と考えたりしがちで、ますますスタートが遅れます。

こんなときは、「少しだけ手をつける」のがいいそうです。

たとえば、流しにお皿を積み上げる前に、1枚だけ、下げたらすぐ洗ってみる。
大掃除しなければいけない部屋の、小さな棚の上だけを5分間片付ける。
新しい情報をひとつだけ、ネットで調べて、連絡先を見つけておく。

ゼロの状態から「さあやるぞ!」と次の行動を起こすのにはエネルギーがいりますが、少しだけ進めておくことで、「その次の作業」に意識が向かい、次の行動が起こしやすくなるというのです。

先延ばししがちな人のかゆいところに手が届く内容

「脳という内臓のしくみを知り、脳を変えることで行動を変える」菅原さんの方法論は、理論立っていて実行可能で、やってみると納得するところもあり、「できない人」が陥りがちな悩みに寄り添った内容になっています。

「そこはコントロールできないと悩まなくていいんですよ」「これはできることだからやりましょう」という提案が、細かくて具体的で難しくない。作業療法士という仕事からくる知識や経験が、そうさせるのかもしれません。

ちなみに、ダラダラと続けてしまうテレビやおやつ、ネットサーフィンなどを「好きだからやめられない」「これも自分には必要なんだ」と考えるのは、自分が感じる罪悪感ゆえの言い訳なのだそうです。

客観的に意識して、すぐできる小さなことから少しずつ実行できる

この本で多用されている「脳の気が散る」といういい方は、なかなかおもしろいものがあります。まるで「脳」が自分とは別人のような表現です。

「そんな他人事みたいな考え方でいいのかな?」と最初は思いましたが、これは、自分を「客観視」するのに有効です。自分が何を感じ、どう決断しているのか、意識的になることに役立ちます。

この本には、取り入れやすいさまざまな考え方とヒントが詰まっています。どれでも自分に合っていると思ったことを選んで、「こんなことでいいのかしら?」と思う程度の小さなことから始められます。しばらくしたら、自分の苦手意識が変わっていることに気がつくはずです。

「やっぱり自分はダメだ、できない」から、「自分のここが悪いのか。なら、こうしよう」という方向に、視点が変わる1冊でした。

できることからとりいれて、やるべきことにすぐとりかかれる、スッキリした自分でいたいものです。

この記事を書いた人

宮野真有

グリーンフォトライター/文章アドバイザー

「植物」×「写真」×「文章」で、毎日を穏やかに楽しく充実させるための方法を研究、発信中。また、フリーランスの雑誌ライターとしての20年以上の仕事歴を活かし、文章が苦手な人などに、自分史やブログの書き方の指導・アドバイスを行っている。

自分史活用アドバイザー、グリーンセイバー

ブログ:http://miya-mayu.com/

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