「パンシェルジュ検定」で 深まるパンの世界

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心の豊かさ

過去の記事で、検定について調べたり受検したりしたライターですが、調査する中では申し込みには至らなかったものの、気になるものが多数ありました。その一つが、「パンシェルジュ検定」。

公式ホームページ(※)によると、パンシェルジュとは「奥深いパンの世界を迷うことなく案内できる幅広い知識を持った人」という意味で、「パンの製法・器具・材料の知識はもちろん、歴史・いろいろな国のパンや衛生に関する知識・マナーなど幅広い知識を習得できる内容」なのだとか。

なにやら語感もよい「パンシェルジュ」。今回は見事パンシェルジュ検定に合格したお二人に、受検の動機や合格後のことなどを聞いてみました!

※ http://www.kentei-uketsuke.com/pancierge/

ミニチュアパンをよりリアルに!  村松圭子さん

パン屋さんに入った時の香り、幸福感がたまらないという村松圭子さんは、パンの世界に魅せられた一人。パン屋さん巡りやパン作りを趣味として楽しんでいましたが、それでは物足りなくなり、樹脂粘土でミニチュアサイズのパンの制作を始めたというところがとてもユニークです。

(左)村松圭子さん (右)ツヤ感までが本物のような、目玉焼きのオープンサンド (村松さん提供)

「パンを見たときに自然に出てしまう笑顔を、たくさんの人と共有したい」という想いで作られる作品は、粘土の中に膨らし粉を入れたり、全粒粉の風合いが出る素材を探して混ぜたり、艶出しの「なんちゃってドリュール」を塗ったり。そのこだわりはパン作りと同じ、いや、それ以上かもしれません。

「残念ながら私の作る『パン』は実際には食べられませんし、味も香りもありません。それでも、ひとつひとつの材料や作り方、名前、歴史、おいしさを把握していた方が魅力を伝えられるのではないかと考えて、パン図鑑などで世界中のパンを調べ、実際に作り方を練習したり勉強したりしていました」(村松さん)

(左)制作中のチョココルネ。(右)完成したチョココルネ。食べられないのが信じられません!(村松さん提供)

粘土のパンをより「おいしそうに」見せるためにパンを研究していた村松さんの目に留まったのが、「パンシェルジュ検定」でした。公式テキストを熟読し、練習問題を何度も繰り返し、解答。大切と思う部分をノートに書きだして、移動中に読み返したりして習熟度を挙げていくというやり方で、3級に合格されました。

振り返ると、この受検を通してパンがもっと好きになったとか。旅先でもパン屋さん巡りをすることが増え、パン特集の雑誌や記事にも積極的に目を通すようになった村松さん。こうして得た知識や関心、観察力は制作にも活かされ、作品はより本物のパンに近づいてきたようです。今後は1級を目指し、「もっとマニアックなミニチュアパンアーティストを目指したい」とのこと。

村松さんのパンは「見て楽しむ」パンとして、アートギャラリーやショップ、パンに関するフェスなどで展示、販売されています。「これからも腕を磨き続けて新しい作品も作り、いつか本物のパン屋さんとコラボすることが目標」という、村松さん。写真を見ているだけでも顔がほころんでしまう素敵な作品の数々。実際にパン屋さんで出会える日が楽しみです。

☆村松さんのミニチュアパンは、現在ハンドメイドマーケットminneで購入することもできるそうです。在庫の状況などは、サイト(※)にて確認ください。

※ https://minne.com/@bakery-k

3級から1級まで! パン教室に知識を活かす  古藤まどかさん

「車やバスで街を走ればパン屋さんに目が行き、パン屋さんの袋を持っている人を見ると、声をかけたくなってしまうほどのパン好き」を自称する、古藤さん。食べるのも作るのも大好きで、ご自宅でパン教室も開いていました。数年前に「パンシェルジュ」という、パンに関する資格を取ることができる検定が始まると聞くや、「パン好きとして受けないという手はない!」と、早速3級から受検を申し込んだのだとか。

(左)古藤まどかさん  (右)ワインパン。赤ワインの色合いがすてきです (古藤さん提供)

既にパンの知識が豊富だった古藤さんですから、3級はそれほど難しくなかったといいますが、2級、1級と級が上がるごとに難易度が上がっていくのを感じたのだそう。1級受検の時には、テキストに載っていることを全て覚えようとしたものの、暗記だけでは太刀打ちできない記述問題もあるため、かなり気合を入れて勉強したといいます。

「幅広く、パンとパンの周りにあるものごとについて考える、良い機会になりました」と、古藤さん。

見事1級に合格した後は、パン教室の生徒さんへの説明もより深くできるようになったとか。また、当時勤めていたブーランジェリー(※)やベーカリーでも、お客様にパンについての説明ができ、喜んでもらえたことが嬉しかった、とのこと。

※ブーランジェリーː フランスパンがメインの本格的なパン屋

(左)教室での様子 (右)出来上がったパンの数々。彩りもバリエーションも豊かで、おいしそう! (古藤さん提供)

お菓子も得意という古藤さんの作るパンは、本格的ながら可愛らしさもあり、とてもおいしそう。ご自宅のパン教室「黄金の麦」の内容やスケジュールは、クックパッド料理教室(※1)やブログ(※2)をで確認することができます。

(※1)https://cookpad-cooking-school.com/schools/10214

(※2)https://ameblo.jp/bijioudeciel/ 


好きなものを深く掘り下げたいという気持ちが受検の動機となり、受検勉強で得た新たな知識がその後の活動の幅を広げる。村松さん、古藤さん、それぞれの「パン愛」が感じられるお話しは、「好き」を持つことの楽しさや力強さを感じさせてくれました。

見ているだけで笑顔になり、お腹も鳴り始めてしまうパンの世界。お二人の写真に、何度「おいしそう……」と呟いたことでしょう。「パンシェルジュ検定」は、必ずしもパンを作らなくても受検することが可能です。食べる方専門でも、「おいしさを人に伝えたい」、「魅力に迫りたい」といった動機で勉強してみるのもアリかな、と思ったライターでした。


この記事を書いた人

青葉まどか

仙台市出身。趣味は本、音楽、映画、という典型的インドア(元)少女。ライター。腰痛持ちだが、時々喫茶店で手伝いもする。「やるなら楽しく、真剣に」がモットー。

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