切れ端と侮るなかれ! リボベジ(再生野菜)の楽しみ

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心の豊かさ

少し葉のついた大根やニンジンの切れ端、根っこのついた小ねぎや豆苗。捨てるときに、ちょっともったいないって思いませんか?この切れ端、簡単に育てて料理に使うことができるんです。リボベジ(リボーンベジタブル)と呼ばれるこれらの再生野菜の栽培方法について調べてみました。

水の管理が重要! 少し涼しくなったら始めよう

カイワレ大根や豆苗などの根ごと売られている野菜の再生を試したことがある方は多いのではないでしょうか。私もこの二種類は、根だけを残して使い、そのままキッチンに置いておいたら栽培できたという経験があります。

(ライター撮影)

今回は、使った後の豆苗の根の部分を器に入れ、根が被るほどの水を入れて日当たりのよい窓辺に飾ってみました。光を求めて軽く曲がりながら伸びる姿がけなげで、つい何度も眺めてしまいます。器にこだわれば、観賞用のグリーンとしても十分に楽しめるのではないでしょうか。

気を付けるポイントは、水をこまめに取り換えること。日の光に当たると、水は割と早く腐ります。一度水が腐ってしまうと、野菜にも菌が上がる可能性があり、食べるのには適しません。ですから、水は毎日入れ替えることが大切です。

5日ほどして、ちょろちょろ伸びた部分をカットして料理に使いました。はじめに買ってきたものよりは少し華奢ですが、味は遜色ありません!3回転目もどうかな?と思って、そのまま水を替えて待ってみたものの、養分が足りなくなったのかなかなか葉が出てこず、更なる収穫はできませんでした。

根菜の葉も、かわいい

(イメージ)

大根やニンジンなど、スーパーでは葉を切った姿で売られている根菜類。即売所や道の駅などで葉付きのものも見かけますが、すぐに料理しないとたちまちしおれてしまうので、結局捨ててしまったことも。そんな根菜の葉も、リボベジなら新鮮な形で身近においておくことができます。

私が挑戦したのは、6月後半。梅雨の時期ですが、気温はそこまで上がっていなかったため、それほど気を遣わなくても順調に葉が育っていきました。

(ライター撮影)

ニンジンの葉は細かくて、新鮮で柔らかな緑は見ているだけで楽しくなります。オレンジ色との対比も楽しいので、根部分が見えるようにガラスの器に入れてみました。

うっかり2-3日放置してしまうと、水が少し濁ってきました。慌てて水を替え、ニンジン部も水洗い。少しぬめりを感じます。やはり、最低でも1日1回は水を替える必要はありそうです。

大根も同様に、浅い水につけてみました。ニンジンほどではありませんが、かわいい葉が出てきました。

伸びてきた葉は、肉料理に添えたりニンジンのラペやトマトサラダにちょっと乗せたりしてみると、鮮やかで料理がワンランクアップしたかのよう(笑)。気軽に使えるのが何よりよいですね。

ちなみに、同時に試してみたブロッコリーは、1週間ほど水を替えながら観察しても、変化なし。サツマイモは日に当てると早めに芽が伸びてきましたが、少し紫がかってたくましい葉は、料理に添えるにはちょっとグロテスク。そのまま土に植えることにしました。

番外編ですが、こちらは我が家で食べたアボガドの種が育ったものです。

(ライター撮影。1.3mほどあります。)

アボガドの種をよく洗い、三方に楊枝を差して半分だけが水につかるようにしておきます(根が出るのは、平らな方)。3-4週間ほど経つと根が殻を突き破り、ひょろひょろと出てきます。そのまましばらく観察していると、やがて芽が出て葉が出て……。うちではそのタイミングで植木鉢に植え替えました。

鉢を大きいものに変えた直後はそのダメージからか葉が全て落ち、全滅か!?と固唾をのんで見守っていました(つまり放置)が、そのうち小さな葉が出てきて、現在ではここまで回復しました。3年目ですが、年々愛着が増しています。実が食べられるようになるには、直植えにして大きくし、受粉をして……と長い道のりになるようですが、こうして鉢で育てるだけでも観葉植物としては十分にかわいいですよ。

子どもにもおススメ 簡単にできるリボベジ

(イメージ)

様々な野菜の切れ端が、リボーン(再生)することがわかりました。摘み取って2度目の収穫を楽しむもよし、葉先を切って料理の彩りにしたり、キッチンの窓辺に並べて飾るのも楽しいですね。

簡単にできるリボベジは、小さな子どもと一緒にやっても楽しめます。水の取り換えを毎日のお手伝いにすれば、育てている責任感と愛着が湧き、せっせとお仕事をしてくれるでしょう。

実は、私がリボベジを知ったきっかけは、子どもの絵本でした。『やさいはいきている ~そだててみようやさいのきれはし』(監修・藤田智、写真・岩間史朗、ひさかたチャイルド)は、タイトル通り切れ端から野菜が再生していく姿が美しい写真で紹介されています。

葉を切られ、茎からもぎ取られた野菜は一見死んでしまったようですが、実はまだまだ再生する力を持っているという単純な事実に改めて気づかされ、植物の生命力に畏敬の念すら抱きました。

身近な自然はこんなところにも。捨てる前に、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

青葉まどか

仙台市出身。趣味は本、音楽、映画、という典型的インドア(元)少女。ライター。腰痛持ちだが、時々喫茶店で手伝いもする。「やるなら楽しく、真剣に」がモットー。

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