あなたが作るなら? イメージしてみて! さまざまな自分史

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終活

「自分史」とは、個人の歴史をまとめたものです。

どんな人も、自分なりの選択を重ね、時には失敗をして、それも糧にして、オリジナルの人生を歩んでいます。

自分が考えてきたこと、大切にしてきたことを、家族に伝えたい。
同じ価値観を持つ人に、私の体験を伝えて、そこから何かをくみとってほしい。

そんな思いをかなえてくれる「自分史」には、さまざまなかたちがあります。

大切なのは、自分の思いを整理し、客観的に理解してもらえるかたちにまとめることです。

実際につくられている、さまざまな自分史のあり方をご紹介します。

表現方式に発信方法もいろいろ

自分史の表現は広がっています

自分史をかたちにするというと、まず思いつくのは文字をベースに執筆した本ですが、現在はそれだけではありません。

ビジュアルをベースとした、写真アルバムや、コラージュで写真やイラストを貼りこんだもの。スマホやビデオカメラで撮影した映像や、写真を編集したものにナレーションを入れた、動画をベースとした自分史。インタビューの音声や肉声のメッセージを残す、音声がベースの自分史……などがあります。

発信方法も多様化

インターネットの登場により、発信方法も多様化しています。サイトやブログで自分史を発表することもできますし、電子書籍や映像をWebで配信することもできます。また、アルバムや年表、家系図を作れるネットサービスやアプリケーションも登場しています。

何をテーマに自分史を作る? さまざまな題材

1.家族史

自分の両親のこと、パートナーとの出会い、そして子どもの誕生。家族の歴史を、子や孫に伝えたいという気持ちは、自分史を始める一番の理由といってもいいでしょう。写真や映像を残すのはもちろん、できれば短くていいので、文章も添えたいもの。時が経ってもくっきりと残り、何度も読みかえせる言葉のメリットは、ほかに代え難いものがあります。

「親が元気なうちに親に話を聞いて、親の自分史をまとめたい」という方も、増えてきています。

2.仕事史

仕事に歴史あり、です。
仕事に自信と誇りを持って取り組んできた方ほど、大切にしてきたこと、自分なりに守ってきたルール、苦労したこと、うれしかった瞬間、伝えたい心があるでしょう。

ひとつの仕事を長く続けてきた人も、数々の仕事を経験した人も、その働き方に時代や個性があらわれているはずです。それを振り返ってみれば、今後の人生の新たな指針が見えてくるかもしれません。

3.旅行史

写真と自分史は相性のいいものです。特に旅行が趣味であちこちに行った人は、その記録をまとめ、お気に入りの旅先の体験談をまとめることで、鮮やかな写真のあふれた自分史になるでしょう。

ポイントは、普通の写真アルバムより少しだけ、文章を書き、データを添えて、資料性を高めることです。見るだけでなく、読んで刻んだ年月と思いの伝わる旅行アルバムが完成します。

4.趣味史

長く続けてきた趣味は、自分と切ってもきれぬ人生の友。その歴史をたどれば、それもまた自分史となります。スポーツ、音楽、芸事、習い事など、何をきっかけに始めたのか、どんな境遇のときにどんなかたちで続けてきたか、その趣味のおかげでどんな仲間と出会えたのか。ふりかえってみると感慨があるものです。

手芸や絵、書、造形物など、作品を作ってきた人は、作品を撮影してコメントをつければ、作品集がそのまま自分史になります。

5.ペット史

家族の一員の犬や猫、長く飼っている小鳥や魚など、ペットをかわいがっている人の多くは、人に見せたい写真を数多く撮っていることでしょう。もしかしたらブログやSNSで、日々のエピソードをすでに公開しているかもしれません。動画を撮るのが日課かもしれません。

それらをまとめて、時系列やテーマ別に本やアルバム、映像にまとめれば、情報がまとまり、伝わりやすくなります。また、飼育のコツなどをまとめれば、同じペットを愛する人の参考にもなります。

6.闘病史

病を得ることは、新たな人生の始まりです。本人や家族がその体験を記録し、思いをつづる闘病記は、自分史の1つのジャンルでもあります。

病気とともに生きる日々の記録は、同じ病気の人にとっても、第三者にとっても、重要な情報や気づきがあります。また、今の自分を認めて自ら思いをつづることが、うつうつとした気分を救うことにもなります。読んでもらうことで、同じ悩みを持った人や家族と、悩みを分かち合うこともできるでしょう。

7.介護史

高齢化にともない、介護は社会に共通した大きなテーマになりつつあります。介護の日々の記録を自分史としてまとめることは、介護にまつわるノウハウを共有することにもなります。また、闘病記と同様の、現在の自分を認め、見つめてつづることが、心の支えや張り合いになるという一面もあります。

小さくてもいい。自分サイズの「自分史」のすすめ

ご紹介した中に、「こんな自分史なら、私も作ってみたい」と思えるものはあったでしょうか?

自分史というと、書店に並ぶハードカバーの本を執筆するというイメージが強いかもしれません。でも、文章をある程度書き慣れた人にとっても、本1冊分の文章をまとめあげるのは、なかなか大変なことです。

本にしてもアルバムにしても、「これまでの人生全部をひとつにまとめる」と考えず、テーマをしぼることから始めてみましょう。客観的な記録とデータに、自分の思いを添えていけば、小さな自分史ができあがります。

自分サイズの身近な自分史なら、気軽に始められそうですね。自分だったらどんな自分史を作りたいか、イメージしてみてください。

この記事を書いた人

宮野真有

グリーンフォトライター/文章アドバイザー

「植物」×「写真」×「文章」で、毎日を穏やかに楽しく充実させるための方法を研究、発信中。また、フリーランスの雑誌ライターとしての20年以上の仕事歴を活かし、文章が苦手な人などに、自分史やブログの書き方の指導・アドバイスを行っている。

自分史活用アドバイザー、グリーンセイバー

ブログ:http://miya-mayu.com/

▼自分史についてのテーマを連載して書いています。バックナンバーはこちらから▼

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