知って体験して、最初の一歩を踏み出そう! 自分史の始め方

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終活

これまでの思い出を回想し、個人の歴史を整理してまとめる「自分史」。「興味はあるんだけれど、どうやって始めたらいいのかしら?」と思う方もいるでしょう。

自分史には、いくつかの始め方があります。

興味を持ったときが始めどき。ご自身の環境に合うものを選んで、まずは新しく何かをやってみましょう。

本を入手して、自分で学ぶ

一番手軽な方法です。自分史に関する本は、たくさんのものがあります。自分のペースでコツコツと勉強したい方や、まず基礎知識を得たい方は、本を読むことから始めるといいでしょう。

お近くの図書館も、よい資料の宝庫です。

自分史の入門書

まずは、「自分史とはどんなものなのか?」「自分に合っているのはどんな自分史なのか?」を知りましょう。

倉林奈々子・野見山肇著『書かない自分史』(ぴあ)では、書籍や冊子などの「書く」自分史から、アルバムや映像にいたる「書かない」自分史まで、自分らしくユニークな28な自分史の実例を紹介しています。「いろんな自分史があっていい」というイメージがつかめて、これから自分史のことを考えたい人にうってつけです。

自分史の書き方

具体的に、どう書き進めればいいのか? これについても、書き方を指南した本が多数出版されています。できれば実際に手に取り、自分が知りたい内容が詳しく書かれている本を選びましょう。

前田義寛・前田浩・野見山肇著『失敗しない自分史づくり98のコツ』(創英社/三省堂書店)は、本を作るために自分で自分史を書こうとする人のための本。構想から印刷・製本まで、自分史づくりの全般にわたり、編集・ライティングのプロが、98の視点からアドバイスしてくれます。

本やアルバム、電子書籍、映像の作り方

これから作りたい自分史のかたちが見えたら、自分史と銘打ったものに限らず、本やアルバム、電子書籍、映像の作り方の本を探してみましょう。

現在では、パソコンが使える人なら、年表、家系図、冊子、アルバム、映像まで、いろんなものが安く、自分で作れるようになっています。ITコーナーの、さまざまなアプリケーション、タブレットの使い方の本が役に立つでしょう。

いろんな人の自分史

実際に書かれた他人の自分史を読むと、「なるほど、おもしろいな」「自分もこんなことを書こうかな」とイメージが湧いてくるものです。書店で購入できる著名人の自分史は、自分史というもののかたちを知るために、読んでみると参考になります。

一般の方から寄贈された自分史図書が収集されていて、閲覧が可能な「自分史図書館」もあります。

本を購入して、書き込んで完成する

自分史に関する本の中には、記入して完成させるタイプの本があります。

特に、時代に関する資料が充実したものが多く、照らし合わせることで、社会との関連がつかめます。

何年に生まれたか、就職や結婚の年には、どんな出来事があったのか。思いついた順に書き込んでいくと、自分史・家族史ができあがります。

少しずつ書きこんで、読み返し、思い出したらまた書く。そんなふうに、無理なく少しずつ進められるのがいいですね。

『わたしの自分史ノート』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、B5サイズの本文モノクロで、名前のとおりノートに近いイメージです。あまり書くところは多くなく、見開きに1年間のデータと書き込みスペースがまとまっています。自分史を本格的に始めるまえの下準備にも向いています。

自分史サロンや講座、カルチャースクールに通う

自分史づくりを学んで、実際に進められるサロンや講座、カルチャースクールは、各地にあります。

グループで学ぶことの大きなメリットは、同じことに関心を持つ仲間と出会えることです。

講師から教わるだけでなく、仲間からも刺激をもらい、自分史づくりという同じ目標を目指すことによって、ひとりで書くよりも作業がグングン進みます。

受講費や参加費は、それぞれに異なります。資料や教えてもらえること、そして期間や会場によっても違ってきます。ひとまず入門知識を得たいのか、限られた期間で、しっかりかたちにしたいのか、できれば長くのんびり通ってマイペースに作っていきたいのか。自分がまずどこまでやりたいのかを考えて、選びましょう。

Webで情報を探すときは、「自分史」という言葉のあとにスペースをあけて、ご自身の住む地域名を入れて検索すると、地域の情報を得られやすいです。

区報、市報など、自治体の広報にも、目を通してみましょう。

最初のとっかかりは、1回完結の入門講座やワークショップから

「自分史をつくるぞ!」と決めて、継続して取り組む前に、もう少し軽い気持ちで、さわりを体験してみるのもいいでしょう。

そんな方には、お近くで機会があれば、入門講座を受けたり、自分も手を動かすワークショップへの参加をおすすめします。

自分史を広める活動を行っている「一般社団法人 自分史活用推進協議会」では、「自分史フェスティバル」(http://www.jibun-shi-festival.net/)というイベントを定期的に行っています。ここでは、講演を聞いたり、展示を見たり、ワークショップに参加したりすることで、自分史について知ったり考えたり体験したりすることができます。

2013年から、毎年8月7日の「自分史の日」を中心に東京で開催されていましたが、2016年からは、渋谷(東京都)、浜松(静岡県)、大阪(大阪府)、前橋(群馬県)、横浜(神奈川県)と、地方での開催も行われるようになってきました。

地図を書くことで記憶の扉を開く「マッピング自分史」、思い出の写真1枚を元に短めの文章を実際に書いてみる「一枚の自分史」など、さまざまなワークショップが行われています。

実際にやってみると、自分に合っているのはどんな自分史か、考えるきっかけになります。

自分史は、頭をひねって机の上だけで書くものではなく、足を使って出かけ、行動して心をときめかせ、全身で楽しく作るものです。きっかけづくりも、手を動かしたり、人と話をしたりしすることで、楽しく始めてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

宮野真有

グリーンフォトライター/文章アドバイザー

「植物」×「写真」×「文章」で、毎日を穏やかに楽しく充実させるための方法を研究、発信中。また、フリーランスの雑誌ライターとしての20年以上の仕事歴を活かし、文章が苦手な人などに、自分史やブログの書き方の指導・アドバイスを行っている。

自分史活用アドバイザー、グリーンセイバー

ブログ:http://miya-mayu.com/

▼自分史についてのテーマを連載して書いています。バックナンバーはこちらから▼

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