なぜここ数年で「終活」が取り上げられているのか?

カテゴリ名:
終活

終活が注目され始めた背景とは

〝終活〟という言葉は2009年頃とある週刊誌によって作られた言葉だと言われています。

近年ではこの言葉はすっかり定着して、終活をテーマにしたイベントが各地で開催される程になりました。

本屋では終活コーナーまであり、介護や相続などの一覧に新たに並んでいます。

テレビや雑誌でも特集されることが増え、終活が注目される話題となっています。

しかし、どのような経緯で終活が注目されるようになったのでしょうか?

その理由を考えてみたいと思います。

少子高齢化の影響

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今の日本は4人に1人が65歳以上と言われています。

ここまでの高齢化社会を迎えることなで誰もが想像だにしていませんでした。

家長制度が残っていた時代は、親族で親の介護を全うし最期を看取り、供養していくと言うことが一般的でした。

今までの社会構造であれば当然のことでした。

ところが近年ではこの社会構造が崩れ、生活環境にも劇的な変化が起きました。

そして少子高齢化の波により誰しもが避けられない個人の問題へとなってきているのです。

2015年の国勢調査でも総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は26.7%と過去最高になりました。

そして、15歳以上の労働力人口の減少も顕著になっています。(総務省統計局ホームページhttp://www.stat.go.jp/data/jinsui/2.htm)

そうなると社会保障制度の維持が難しくなります。

これは社会保障に限ったことではなく、高齢者を支える担い手とのバランスが崩れてきていることを意味します。

また、〝老老介護〟と表現されるような高齢者が高齢者を支えると言った状況が今後更に増加すると予想されています。

そして、家族や子供に迷惑をかけたくないという思いや従来のように家族だけでは高齢の親を支えきれないといったこの状況から派生したのが終活という考え方です。

終活を取り組むようになって変わったこと

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少子高齢化によって終活ブームが起きましたが、実はこのことで葬式や供養に関しても多くの方の意識変化を生み出しています。

従来では、葬式の参列者は限定せずに死後は先祖代々の菩提寺のお墓に入るというスタイルが一般的でした。

しかし、最近では家族や親しい方だけで行う家族葬や、海や山で散骨を行う自然葬など本人の意思が反映された葬儀が行われているのです。

また、直葬と呼ばれる火葬だけを行うといったものもありだんだんと形骸化し、不必要と判断したものは選択から外すといった傾向にあります。

選択肢が増えたことにより、ライフスタイルをまるごと自分らしくデザイニング出来るようになり終活に注目が集まるのは当然の成り行きだったのかもしれません。

そうなるとお寺と接する機会も更に減り、家族間での永代供養という概念が薄れていくため費用の負担が少ないマンション型の納骨堂が増え近場で気軽に供養するというスタイルも増えています。

宗教に関しても諸外国と比べると無宗教化してきていると言われています。

終活を行う方の中にはお墓のデザインも事前に計画する方もいらっしゃいます。

終活を進めていくことで事前に死後まで見つめ直し、整理をするという方が増えてきました。

自分だけのためでなく残された遺族や周りの人のためになることをする

終活で何をするのかは各々で異なります。

しかし、終活は自分だけが納得できればいいというものではなく残された家族や知人あってのものです。

お葬式や供養はシンプルで余計なことをしたくない、といってもお葬式自体は亡くなった本人のためだけではなく残された遺族にむけられたものでもあります。

喪失感や悲しみを癒す役割もあるため家族側は簡素なものは求めていないこともあります。

もし、終活を行うのであればお互いが納得いくように家族と事前に話し合っておくのも大切なことです。

日本ではネガティブと捉えられる話題は家族間で共有する機会が積極的には設けられていませんでした。

昔からの習慣などで『このようなもの』だという感覚論でいたに過ぎません。

自分と向き合うことで家族とのあり方を再確認し、より充実した日々を送りましょう。

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