ボードゲームの店「すごろくや」で聞いた!大人の女性も絶対楽しいゲームの世界

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勤め先から帰る中央線で、高円寺の駅に停車するたびに目に入る看板「すごろくや」。気になりつつ、仕事で中央線を使うことも減り、確かめることもないまま数年が経っていました。たまたま友人に誘われて、ついにその店舗を訪れたのが1か月前。南口から北口に移動したすごろくやは、ボードゲームの坩堝でした。

気にかけてみれば、家の近くには「ボードゲームカフェ」ができ、デパートではボードゲームがピックアップアイテムとして取り上げられています。デジタルゲームに親しんで育った世代には人と対面して遊ぶゲームが新鮮に映るのかもしれません。

一方、TVゲーム以前に双六やトランプ、花札で遊んだ記憶があるきらリズム世代にとって、こうしたアナログのゲームは懐かしい楽しさを運んでくれるのではなのではないでしょうか。

現代の“ボードゲーム”に近づくべく、「すごろくや」へ行ってお話を聞いてきました。

ボードゲームとは?

 

すごろくやが高円寺にオープンして今年で11年。ボードゲームの楽しさを伝える場として、数多くのゲームを取り揃え、紹介してきました。

ボードゲームと聞いてライターが真っ先に思い描いたのは、ルーレットを回してボード上の駒を進めるタイプのもの。しかし、すごろくやで扱うのはそうしたいわゆる“すごろく”タイプのゲームだけではありません。人と対面して卓上で楽しむアナログゲーム全般が対象です。

このタイプのゲームを“ドイツゲーム”と呼ぶこともあるほど、以前はドイツ製のものが多かったといいますが、最近ではアメリカ、フランス、日本で作られたゲームも増えており、すごろくやに入荷する新タイトルは月に10~20にも上るそう。

「面と向かって遊ぶことで、相手の人となりがわかる。相手を知っているからこその楽しみ方もあるし、相手を知っていく楽しさもあるんです」とは、この日案内をしてくださった、すごろくやの高木さん。

一緒に遊ぶ人を見つけるところから始まり、相手とかけひきしたり、協力したりしながら時間を共有する。トランプや双六でも、そんな楽しさがあったことを思い出します。

「店にあるのは、これまでにみなさんがやってきたゲームとは一味も二味も切り口の変わったものが多いと思いますよ」という高木さん。実際に、商品を見ながら紹介していただくことにしました。

いつ、誰と? シチュエーションに合わせて選ぶ楽しさ

ときには映像も使うなど、展示の仕方にも「面白さを伝える」工夫が。

きらリズム世代が楽しめるようなゲームはどんなものがあるでしょうか? こんな問いかけに、「何人でやるのか、子どもなら何歳くらいか、どんなシチュエーションでやるのか、などよって、最適なものをご紹介できますよ」という、高木さん。

例えば子どもにプレゼントするなら、一緒に遊ぶ友だちが初回でルールを理解できないと楽しめないので、対象年齢よりも少し低めのものを選ぶとよいことも。また大人なら、「ゲームをしよう!」という集まりで使うのか、はたまたお酒を飲みながら、ちょっと楽しめるものという条件なのかで、選ばれるものが違ってくるそう。というのも、ボードゲームの中にはルール説明を読むだけで数十分かかるようなものもあるのだとか。

「みんながそのゲームを『やるぞ!』という気合がないと、難しいですよね。ルールを頭に入れて、全員で共有していないと成り立たないゲームは一見やっかいですが、一度頭に入れてしまえば奥が深くてものすごく面白いんですよ」(高木さん)

何十分もルール説明を読むとは、かなりハードルが高いようにも思いますが、高木さんの熱意と魅力的な箱の数々に背中を押され、その先にある面白さを見てみたいという気持ちが沸いてきました。店内のスタッフの方々も、訪れた人の相談に乗って、丁寧にゲームの紹介をしています。「ただ置いておくだけでは、面白さは伝わりにくい。話を聞いて紹介したり、

実際にやってもらったりするのが一番」というスピリットが、すごろくやの隅々まで満ちていました。

大人の女性が試すなら? おススメから3点

今回はきらリズム世代のシチュエーションを想定して、シンプルなルールのもので、①小さい子どもや孫に贈り、一緒に楽しめるゲーム ②気心の知れた友人と集まってワイワイ楽しめるゲーム ③商品自体がシックで、秋の夜長に楽しめそうなゲーム をそれぞれ選んでいただきました。若干あいまいな設定にも関わらず、「わかりました」とにっこり引き受けてくださった高木さん。さすがです!

①子どもや孫と楽しめる!プレゼントにも

「マイファーストゲーム 果樹園」

りんごや洋ナシなど、木製の駒が色鮮やか。大きいので、小さい子でも安心です。このゲームが面白いのは、参加者みんなが協力してカラスと戦う、という点。サイコロの目によってフルーツを集めるのですが、カラスの駒が出たらカラスが果樹園に一歩近づいてしまう…!

助け合ってプレイするので、兄弟姉妹がいる家族にもおススメとのこと。ゲームが始まれば、プレイヤーはみな対等。立場も年齢も関係なく、一緒に夢中になれる時間って素敵ですね。

②大人女子の集まりでも、夫と二人でも。互いを知る驚き!
「カタローグ」

カタログやチラシなどの、家にあるものもゲームにできるのが楽しい、このゲーム。1人がたくさんの商品や項目の中で1位から7位を選び、他の人には順位がわからないように「記号マーカー」を置いておきます。唯一のヒントは、4位に選んだものと、その理由のみ。メンバーは、残る順位を当てていきます。

シンプルながら、ルールだけを聞くとなかなか楽しさがピンとこないのですが、実際にやってみたところこれが想像以上に面白いのです。サンプルとして入っている、「たのしいこと」リストを使ったのですが、4位に選んだ「バイキング」から家族とのイベントが上位となること、車酔いをすることまで推測されながら正解に近づいていく過程は何とも言えないくすぐったさがありました(笑)。

互いに知っている間柄でも、相手のことを読み違えたり、好きそうなもののポイントすらわかっていないことに気づいたり。新たな発見がありそうです。

③秋の夜長に 二人でじっくり楽しめる

「クアルト」

木製の駒を高さ・形・色・穴の有無という四つの要素を揃える四目並べ「クアルト」。置く駒は相手が選ぶという点が、ややこしくも面白いこのゲーム。相手にビンゴを取られないようにするためには……。 懸命に考えても、気づくと相手に都合の良い並びを作ってしまいます。全体を見ながら相手が揃えられないような駒を渡しつつ、自分の揃えられる場所を探すという、頭の中の普段使っていない場所を使うような感覚が苦しいけれど心地よいのです。

木製の駒も美しく、大人の秋の夜の楽しみにピッタリではないでしょうか。

キャプテンリノ。そっと置かないと、ゆ、揺れます~!!

すごろくやでは、ボードゲームで遊ぶ数多くのイベントも開催しています。寿司屋の広い宴会場で行われる「大人で!ボードゲームとお寿司」には、きらリズム世代の参加者も多かったとのこと。ゲームを介した婚活イベント「縁結びボードゲーム会」では、バランスを取りながらカードを積み上げていく「キャプテンリノ」などで盛り上がるといいます。素の表情を見ることができて、良縁が結ばれそうです。

面倒がらずに、まずはトライ!

お題について、自分が考えそうなことをみんなが書いてくれる「ベストフレンドS」。描いて消せるスレートとペンを増やせば、大人数でも楽しめます。

世界中を見ても珍しい形態だという「すごろくや」。ネットショップはあるものの、実際の商品を見ることができる場は高円寺にしかないため、今後はお店を増やしていくことも考えている、というオーナーの丸田さん。

「遊ぶ相手を見つけたり、ルールを覚えたり、と、ボードゲームにはある意味手間がかかる部分はあります。でも、それに応えるだけのものが必ずあります。歳を重ねていくと、どうしても保守的になり『面倒』とか『今更……』と言ってしまいがちですが、ぜひ能動的にやってみてほしいと思います」(丸田さん)

オーナーの丸田さん(右)、高木さん(左)

確かに、箱の説明を見るだけではわかりづらくて尻込みする気持ちもあったのですが、やってみるとどれも実に面白く、負けたときには「もう一回!」と叫びたくなるほどでした。頭や心、様々な部分を使い、後には愉快な充足感が。

夜が長くなるこれからの季節、まずは一つ試してみてはいかがでしょうか。

すごろくやHP  https://sugorokuya.jp/index.html

この記事を書いた人

青葉まどか

仙台市出身。趣味は本、音楽、映画、という典型的インドア(元)少女。ライター。腰痛持ちだが、時々喫茶店で手伝いもする。「やるなら楽しく、真剣に」がモットー。

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