50歳からの Let‘s ハイク! ~東京・御岳山編

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旅行

健康のために歩いているという方、多いですね。

かくいう私も体力の低下を感じ、年始や新年度にジョギングやウォーキングを始めてはみるのですが、すぐに挫折……。

そこで最近関心を寄せているのが、五感をフルに使って自然を感じながら身体を動かすことができる、山登り。ついでに食やお土産などのお楽しみもついてくるので、モチベーションを保つこともできそう。

今回は、東京から日帰りで楽しめる奥多摩、御岳山とその周辺を、体力のない私が歩いた模様をレポートいたします! 御岳山なら3-4回歩いたことがあるけれど、歳を重ねた今歩くとしたらどこがきついか、大人ならではの楽しみはどうか、そんな視点を携えて行ってまいりました。

【コース】

7:44   JR新宿駅発 (ホリデー快速おくたま3号)

9:02   JR御嶽駅着

9:12   西東京バス「ケーブル下」へ(約10分/290円)

9:45   御岳登山鉄道「滝本」駅から「御岳山」駅までケーブルカー(約6分/590円)

9:51   武蔵御嶽神社へ

10:00  長尾平からロックガーデン

    (休憩&昼食) 

13:00  長尾平に戻る

14:30  JR御岳駅に戻る

    渓流遊歩道を沢井駅方面へ歩く

15:00  小澤酒造 澤ノ井園着

    ちょっと一杯♪

16ː00  御嶽駅より帰途

【準備】

リュック/レインコート/着替え用Tシャツ/手ぬぐい/おかし/水/ガスコンロ/コッヘル/おにぎり/フォーク/ラーメン/救急セット/ティッシュ/帽子/虫よけスプレー/日焼け止め/財布/携帯

  • さわやかな朝の空気を吸って 武蔵御嶽神社まで

 

山登り。それすなわち、早朝に起きること。朝が弱い私にとって、「山行き」最大の関所はそこです。今回も、前夜いくつもの深夜番組をあきらめ、寝床での読書や携帯いじりも我慢して早寝する、ということに多くの力を注ぎました。

朝6時。なんとか自分を励まして体を起こし、おかかと梅干を混ぜこんだだけのおにぎりを用意。着るもの、持ち物は前日に用意していたので、あとは洗濯を干して簡単な身支度を済ませて出発するのみ。休みの日の(この日は連休のど真ん中)の朝7時、町は静かです。太陽が昇るのと共に空気が明るくなっていく様子が新鮮で、テンションがどんどん上がってきます。

今回利用した電車は、「ホリデー快速奥多摩」。新宿から乗り換えなしで、青梅線の御嶽駅まで行くことができます。所要時間はおよそ75分。立川から青梅線に入り、福生を超えたあたりから山行き感が増してきます。

御嶽駅に着いたら、駅を出て道を挟んだ左手の西東京バス乗り場へ。「ケーブル下」までは10分ほどの道のりです。

バス停からケーブルカーの発着駅「滝本駅」までは、坂道を上ります。これが、意外ときつい。前回は、ここで苦労した記憶がないのですが……。全行程でここが一番辛かったのではないか、という傾斜です。逆に言えば、ここを超えたらあとは大丈夫。安心してください。

ケーブルカーは高度差424mの急勾配。歩いて上るコースもあるそうですが、相当な健脚の持ち主でなければ厳しいと思われます。6分590円は安くありませんが、軟弱な私は迷わず乗車。快適です。

ケーブルカー「御岳山駅」に着くと、お土産が、魚の塩焼きが、手招きをしています。それらを横目に、まずは武蔵御嶽神社へ。

時間は10時前。日は高く昇っているものの、空気はまだ朝の冷たさを孕んでおり、鳥の声が響いています。この時間に、山にいる。それだけで、体が喜んでいる気がしてきます。
神社までの道は舗装されおり、安全面に関しては全く問題なく歩くことができます。とはいえ、坂道は次第に角度がきつくなり、体は軽く汗ばんできます。

御岳山も、古くから山岳信仰で栄えた場所。道の両側には御師集落があります。坂の途中に現れる大イチョウは、見上げても天辺が見えないほどの大きさ。カメラを向けても根元しか入らないとわかりながら、たくさんの人が足を止めて写真を撮っていました。
※武蔵御嶽神社の進行を守り、神社へ参拝に訪れる人々のお世話をする御師が暮らす集落 (御岳山イラストマップより)
古いたたずまいを保つ土産物屋が軒を連ねる通りを過ぎると、手水場と鳥居が見えてきます。ここから石階段がおよそ300段。息をきらせて上がった先に、武蔵御嶽神社が現れます。標高929m、御岳山の頂上です!

初めての方はここをゴールにして、参道のお店で一息ついてから下山でも十分にリフレッシュできるでしょう。後ほど触れますが、御嶽駅周辺にも楽しめる場所はたくさん。体力に応じてそちらに時間を使うのも、大人の歩き方ですね。

  • せせらぎの音に癒されるロックガーデン マイナスイオンを胸いっぱいに

私は今回、ロックガーデンを回るコースに初挑戦しました。地図では一周120分と書いてありますが、日ごろまったく動いていない自分に行けるのか? 途中でバテたら戻ってこられるのか? と、微かな不安を抱きながらのスタートです。

神社から階段を少し降りると、右手に「長尾平」への標識が現れます。3分ほどで、ベンチとテーブルが置かれた広場に出ます。ここが、長尾平です。コースの分岐にあたる長尾平は、見晴らしがよく絶好の休憩スポット。手前にある長尾茶屋には、ワインやビールのメニューも。山で飲む赤ワイン。彼方の街を遠く見下ろしながら、ゆっくりと疲れを癒すなんて最高の時間ですが、残念ながらこの時間は開店前(11時開店)。先へ進むことにします。


ロックガーデンは緩やかな傾斜の山道ながら、美しい景色や迫力ある巨岩、苔むした岩の間を流れる清らかな流れを楽しめる、初心者の私が求めるもの全てが揃っているようなコース。ひたすらに美しい景色と爽やかなせせらぎの音、降ってくるような小鳥たちの鳴き声が響き渡る中、リラックスしながら胸いっぱいに森の空気を吸い込みました。


昼食は、山ごはんに憧れて購入したものの、結局庭でしか使っていなかったコッヘルがついに本格始動。渓流脇でペットボトルの水を沸かし、即席ラーメンとおにぎりという炭水化物のみのパワフルなメニューを味わって、アウトドア気分を堪能しました。

綾広の滝近くの茂みでは、新芽を食むカモシカと遭遇するという幸運もあり、山が歓迎してくれている!という多幸感に包まれました。動植物については、ケーブルカー「御岳山」駅から大イチョウの中間にある、ビジターセンターで詳しく話を聞くこともできます。往路で先に訪れておけば、生き物の形跡や植物の見方などの知識を携えて歩くことができるので、より深い楽しみ方ができますね。

  • 下山後のお楽しみ いろいろ

 
無事スタート地点の御嶽駅に戻り、まだ体力と時間に余裕があれば、御岳渓谷を歩いてみるのはいかがでしょう。御嶽駅前から、一本東京よりの沢井駅までを渓谷に沿って遊歩道がわたされているので、気軽に歩くことができます。春から夏にかけては、ラフティングやバーベキューを楽しむ人も多く、そんな風景を眺めながら歩くのも楽しいものです。

御嶽駅からおよそ30分歩くと、左手に人で賑わう庭園が見えてきます。遊歩道のほぼ終点に位置するのが、奥多摩の名水を仕込みに用いた日本酒「澤ノ井」で知られる、創業元禄15年の老舗の蔵元「小澤酒造」の休憩所、澤ノ井園です。
渓流からの爽やかな風を感じながら、軽食やコーヒー、おつまみに日本酒を楽しむことができる贅沢なひととき。体を動かした後には最高のご褒美タイムです。良く冷えた生酒を、もろみわさびと共にいただきました。

お酒が苦手な方におすすめしたいのが、甘酒フローズン(季節限定)。温かくして飲む甘酒よりも、香りがすっきりして仄かな甘みが意外なおいしさです。

10種類ものお酒をお猪口で気軽に飲み比べできるきき酒(有料)や、酒蔵見学(無料/要事前予約)もできるので、じっくり楽しむことができます。

他にも、この地ゆかりの日本画の大家、川合玉堂の作品を展示する「玉堂美術館」や「櫛かんざし美術館」など、下山後も大人が楽しめる場所がたくさんある御岳駅周辺は、リフレッシュに最適な場所です。

季節ごとの景色を見てみたいという欲も出てきた私。まずは、脚力強化と早起きを日々心がけようと思います。

この記事を書いた人

青葉まどか

仙台市出身。趣味は本、音楽、映画、という典型的インドア(元)少女。ライター。腰痛持ちだが、時々喫茶店で手伝いもする。「やるなら楽しく、真剣に」がモットー。

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